30年後の図書館

普段、地図やらマップやら書いて(話して)ばかりだけど、たまには違う話を書いてみようかと。

上記の活動でほんの僅かに関わっているんだけど、その中の運営会議で「30年後の図書館」を考えることが宿題だったので書いてみました。

内容については、図書館業界にはかすってもいないサラリーマンの一方的な視点なので間違いだらけかもね。ご指摘頂けたら直していきます。

現在(2020年)の30年後と言えば2050年。30年前は1990年。
そう、「80年代ブーム」は30年以上も昔の話しになってしまいました。

非専門家&ライトユーザーから見た図書館って、この30年間でどう変わったかと考えると、「あまり変わっていない」ように感じます。

もちろん、図書館業界の中で見ると、「あの人の発言で~~が変わった」とか「~~市の図書館が初めて~~した」とか色々あるかと思います。

ただ、図書館業界のことを知らない側からすると、図書館は30年前から同じく、「読みたい本を探して借りる場所」から変わっていないかなと。

国民全体の議論(課題意識)として、図書館が大きく取り上げられることが無いので(良い意味でも悪い意味でも)、30年後の図書館についても、国民的な議論が起きない限り、今の延長線上にあると考えています。

「今の延長線上」としては、少子高齢化で地域コミュニティの規模縮小による予算の効率化がこれまで以上に求められるので、図書館と公民館を含めた複合施設化が普通の状況になっていくと考えています。

複合施設になることで、人的な関わりが増えることで新しい活動に繋がる地域も出てくるけど、公民館にある図書室のような「普段は使われない」場所になってしまう可能性もあるかも知れません。

Image for post
Image for post
図書館と書かれたバス(2020年撤去済み)

別の視点として、「図書館の機能」は以下の二点にあると考えています。

ストレージ機能(書庫)は「蔵書数」。図書館を紹介するときによく使われます。蔵書数と図書館の規模は比例するので、船ならトン数、国なら人口のような基本性能かと思います。

リファレンス機能はあまり知られていないと感じています。カウンターに司書が居ることは図書館に行ったことがある人は知っているけど、「施設の管理者」と認識されているのか。

銭湯の番台や本屋の店員でも施設の方(オーナーやアルバイト)は居るけど、お風呂の入り方や本の探し方を説明することはありません(相談されたら説明してくれるとは思います)。

図書館のカウンター業務も、利用者から見ると「どうしても見つからない時に相談する窓口」と認識されているんじゃないかと思います。もちろん張り紙などで案内はしてるけどね。

図書館法 第2条第1項に、図書館の定義が書かれています。

図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保存して、一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資することを目的とする施設

要するに「収集」「整理」「保存」「利用」が求められており、ストレージは「整理」「保存」、リファレンスは「収集」「利用」に基づいた活動だと考えられると思います。

ストレージに関しては、書庫に保管出来るのは「紙の本」。今の電子書籍は「所有出来ない(レンタル)」なので書庫に保管出来ません。中長期的に図書館にとって大きな影響が出てくると思います。

ただ、電子書籍を「所有する」ことは、社会全体(特にビジネスとオープンソース陣営の綱引き)の活動結果次第になるので、図書館としては直接関わるのは難しいかなと思います。

リファレンス機能が知られていないことと、ストレージ機能をすぐに強化するのは難しいことので、30年後に向けて「リファレンスの認知・活用」を目指せたら良いかなと思います。

具体的な活動としては、ウィキペディアタウンは有意義な活動だと考えています。「本好き」「歴史好き」「地元好き」など、色んな方が参加出来る可能性があると考えているから。

ただ、ウィキペディアタウンは図書館にとって非常に魅力的に見えるんですが、図書館や利用者以外の方にとってそんなに魅力的に見えない実感もあります(本も読まない人もいる)。

各地で色んな方たちと話していると、図書館はあまり使わないけど、地域が好きな人は多くいます。そして、そういった方たちも、地域を盛り上げようと様々な活動をされています。

そういった図書館を利用していない方たちに対して、図書館のリファレンスを知って貰い、地域を盛り上げる活動に活用して貰うことが大事なんじゃないかなと思います。

そのためには、「図書館以外の視点」で地域の方たちと関わる必要があるかと考えています。まずは、町に出て(イベントなどで)色んな方と話すことかなと思っています。

地域の方たちの役に立つ資料は、きっと図書館にあると思います。色んな活動でリファレンスは役に立つと思うので、自信を持って各地の活動に関わって欲しいと思います。

最後に手前味噌ですが、「オープンデータソン」は地域の方たちの役に立つ資料を自分たちで整備する活動で、色んな方たちが関わる必要性メリットがあると考えています。

オープンデータソンとは、ウィキペディアタウンと地域を記録して様々な活動に活用するオープンストリートマップのマッピングパーティを組み合わせたイベントの総称です。

片方だと関われる範囲に限りがあるけど、両方組み合わせると地域アーカイブから活動(防災・バリアフリーなど)を繋いで、Code for ~で作るアプリのデータにもなります。

今後の人口推移を考えると、専門家だけ、行政だけ、住民だけでは限界があります。様々な活動を繋げて蓄積するオープンな仕組みに図書館も関わって欲しいと思います。

Image for post
Image for post
オープンデータソンの狙いと図書館

いずれにしても、図書館に関心を持つ方が増えて、それを自分たちの活動に活かす方法が模索されていくと良いなと思います。しかし、最後に地図の話が出たのはご容赦(苦笑

Written by

オープンデータ関連の活動、Tips、備忘録など。Facebook https://www.facebook.com/K.Sakanoshita / Connpass https://countries-romantic.connpass.com/

Get the Medium app

A button that says 'Download on the App Store', and if clicked it will lead you to the iOS App store
A button that says 'Get it on, Google Play', and if clicked it will lead you to the Google Play store