石碑や記念碑の残し方

K.Sakanoshita
4 min readAug 25, 2020

まちを歩いていると、様々な記念碑や石碑を見かけると思います。

石碑。回りには案内板とベンチがあります。

一見、何処にでもある「ありふれた物」に見えるけど、その一つ一つに歴史や想いが込められています。たまに間違えた内容の石碑もあるけどね。

そして、開発や災害などで石碑や記念碑が撤去されることもあります。
石製だからといっても、永遠にその場所に有り続ける訳じゃないよね。

石碑や記念碑が無くなってしまうことは、いつか起きてしまうけど、「今の時点ではここにある」という情報は残すことが出来ると思います。

例えば、写真を撮影して自分のノート(紙)に設置場所をメモしておく。
そして、メモが溜まったら本を出版して国会図書館に納本するとかね。

他にも様々な残し方があるけど、その中でも「OpenStreetMap」に残す方法をオススメします。そして、オススメする理由は以下のとおり。

  1. 世界中にあるOpenStreetMapを扱うサーバーに残されるため
  2. 石碑・記念碑が撤去されてもOpenStreetMapの履歴に残るため
  3. インターネット経由でデータの検索や抽出が出来るため

他にも、世界中のみんなで協同編集するので、自分が調べられない地域の石碑や記念碑も記録されます。オープンデータなので自由に使えるしね。

下のリンクは、OpenStreeMapで石碑・記念碑を記録する方法が書かれた説明です。かなり詳細に記録出来ることが分かりますよね。

以下の画面は、関西にある石碑・記念碑の抽出した時のものです。
データの抽出や加工にプログラミング的な要素は求められるけど、少し調べるだけで出来るので、そんなに難易度は高くありません。

画面右下の集計結果から約8000個ほどの石碑・記念碑が登録されていると分かります。

自分のパソコンでも見たい方は、以下のリンクを開いてください。
https://overpass-turbo.eu/s/XnI

もし、あなたがプログラマーなら、HTMLとJavaScriptで石碑・記念碑などのデータを抽出して、アプリ上で好きなように扱うことが出来ます。
※もちろん、OpenStreetMapには道路や建物データも膨大にあります。

残念ながら、あなたが撮影した石碑・記念碑の写真をOpenStreetMapに残すことは出来ませんが、Wikimedia Commonsに写真を掲載する条件さえ満たせば、石碑・記念碑の写真も残すことが出来ます。

OpenStreetMapは単なる地図ではなく、こういった様々なデータを雑多に保管するデータベースなんです。詳しく知りたい方は以下のサイトへ。

また、イベントに参加して教えて欲しい方は以下のサイトへ。

OpenStreetMap JapanのSlackは https://bit.ly/OSM_Japan へ。
誰でも自由にご参加ください。一緒に世界を記録して楽しみましょう!

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