みんなでテイクアウトMAPについて

K.Sakanoshita
6 min readApr 22, 2020
みんなでテイクアウトMAP <開発版>

2020年4月現在、コロナで売上が落ちたお店がテイクアウト販売を始めることが増えています。そして、色んな方たちが支援として、店舗情報をGoogleマイマップやfacebookグループなどで共有しています。

そういった活動と、その想いは本当に素晴らしいと思います。

ただ、それらのテイクアウト情報は個々で集めており、データの保存場所もデータ形式もライセンス(利用出来る内容)もバラバラな状態です。

各地のテイクアウトマップとデータの関係

そして、いつかコロナ騒ぎも落ち着くと、テイクアウトマップの更新も行われなくなってしまい、忘れられていくのはもったいないと思います。

また、コロナが落ち着いた後、当時の社会状況を分析し、将来に備えるためにも、テイクアウト情報の記録には価値があると考えています。

では、どうやって店舗情報を記録して、将来に残していくかと言えば、丁度よいプロジェクトがあります。それが「OpenStreetMap」です。

OpenStreetMapのロゴマーク

OpenStreetMapは、単に「みんなで自由な地図を作る」ことが目的では無く、誰も想像しなかった「新しい活動に使う」ことと、そして「将来に残していくこと」も目的の一つです。

でも、単にOpenStreetMapだけだと、それこそ「地図を描くのが好き」という珍しい方しか関わることが無いよね。テイクアウト情報を登録したいだけなのに地図を描くって、なかなか思いつかないし。

そのため、OpenStreetMapのデータをそのまま利用した「みんなでテイクアウトMAP」を開発することにしました。

「みんなでテイクアウトMAP」の利用者は、普通に便利なテイクアウト情報を得るツールとして使って貰う。また、普段からOpenStreetMapを編集している方たちは、そのデータが活用されることを実感すると。

そして、地図に描かれていないテイクアウト店を見つけたら、簡単に登録出来るので(初心者向けのマニュアルも用意済み)、見つけた方がお店を登録していけばテイクアウトMAPがもっと良くなります。

もし、その登録したお店が何ヶ月後に閉店したり、テイクアウトをやめてしまったとしても、登録した日時点では存在していた一次情報として編集履歴に残り、将来の研究や調査に役立つ可能性があります。

そのため、別に「OpenStreetMapを描きたい」目的で無くてもOK。
「テイクアウト店をシェアする」目的を達成させる手段として、たまたまOpenStreetMapを使うだけという考えを持って頂けたら十分です。

そして、その結果が単にテイクアウト情報のシェアだけで終わること無く、OpenStreetMapの一部として、様々な活動を支えることになります。

もし、みなさんのお近くで「地図でテイクアウト店を共有したい」とお考えなら、「みんなでテイクアウトMAP」の導入をご検討ください。オープンソースなのでソフトウェアは自由に利用することが出来ます。

また、Webサーバー側に追加ソフトウェアを必要としない設計をしているので、GitHubの操作を知っている方なら、GitHub Pagesを使って、小一時間程で「みんなでテイクアウトMAP」を立ち上げられます。

誰でも自由に立ち上げられますが、テイクアウトMAPが出来ても店舗が登録されていなかったり、情報が古いと意味がありません。ぜひ、仲間を募ってテイクアウト情報をみんなで登録してください。

そして、お店のお弁当を買って、facebook/twitter/instagramなどで感想をシェアしてください。みんなでテイクアウトMAPへのリンクも忘れずにね(店舗情報を開いてURLをコピーしたらシェア出来ます)。

みなさまのお役に立つツールであることを祈りつつ。

各地の「みんなでテイクアウトMAP」リンク集。
お近くのMAPはありましたか?表示される店舗のデータは全てOpenStreetMapの最新データから数十分程度で取得しています。
※そろそろ日本地図上にマッピングしたくなってきた

(おまけ)Pre CIVIC TECH FORUM ONLINE 2020の発表資料

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